お茶の時間
とろり、とろり、初夏の味
八十八夜からはじまる、茶摘みの季節
“夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る”
茶摘みの歌にも歌われる「八十八夜」とは、立春から数えて88日目の5月上旬頃のこと。
「八十八夜」は、立春や春分といった二十四節気を補完する「雑節」のひとつです。
二十四節気は中国から伝わったものだけれども、「雑節」は日本人の生活文化から生まれた日本独自のもの。
節分、彼岸、土用なども雑節で、これらは主に農作業と照らし合わせた季節の目安となっています。
寒い冬の間冬眠状態にあったお茶の芽は、気温が暖かくなるにつれゆっくりと育っていきます。
この新芽を収穫するのに最適な時期が八十八夜の頃。
茶畑では茶摘みがはじまります。
良質な抹茶をたっぷり使って
茜庵本店の初夏の人気商品「濃茶大福」。
“濃茶(こいちゃ)”とは、こっくりと濃厚で 甘みの深い抹茶のこと。
ところで、お抹茶には”薄茶”と”濃茶”の2種類があるのは ご存知ですか?
“薄茶”は、多くの方に馴染みのある抹茶のイメージ。
一方の”濃茶”は、その名のとおり濃厚な抹茶で、たくさんの抹茶をお湯で練り上げます。
濃茶の苦味を抑えるコツは、ひとつだけ。甘味の深い「最高の」茶葉を使用すること。
「濃茶大福」には、こっくりと まろやかな甘みがひきたつ茶葉を厳選し
深い翡翠色の濃茶餡に仕立てたら、芯には、とろける濃茶のお楽しみ。
二層のあんと、すべすべの大福生地。
新茶の季節にふさわしい、初夏のデザートです。