あっことあんこ
あっことあんこのちまきづくり
自宅でつくる季節の和菓子「あっことあんこ」さてさて今回は、5月5日 こどもの日にぴったりの節句菓子づくりに、挑戦です。
「粽」という漢字を見つめながら、あっこちゃんはこう言いました。
あっこ:
師匠、よろしくお願いします。
今日は・・笹のやつですよね。
松村:
そうです、節句といえばの「ちまき」です。
あっこ:
ちまきって漢字こう書くんですね!知らんかった!
意外と漢字が難しい、ちまき作りの材料はこちらです。
【あっことあんこの ちまき(水仙・羊羹の二種)】
材料 (各 15本分)
【水仙ちまき】
・本葛粉 100g
・白ざら糖 200g
・水 430g
【羊羹ちまき】
・本葛粉 100g
・白ざら糖 200g
・こしあん 120g
・水 410g
*しぼり袋(100円均一店のもので大丈夫)
*軍手
*笹の葉(枝付きのもので)
*洗濯バサミ
*い草(なければタコ糸で代用可)
あっこ:
今回もシンプルな材料ですよね。
松村:
そうです、洋菓子と比べると和菓子は材料がシンプルなことが多いですね。
ですので、原材料をいかに厳選するか、そしてコツコツと技術をいかに磨くかでやはり味の違いが出てきます。
まずは、材料をあわせて火にかけるところから
松村:
葛粉と水をあわせて、よくなじませてください。
次に砂糖をいれて、一度濾したら、火にかけます。
あっこ:
ホットミルクみたい!
松村:
そうですね、焦げないように気をつけながらまぜていると透明になってきます。そうしたら火をとめます。
あっこ:
(手のひらをつかって混ぜながら)この手さばき・・思い出した。
そうそう、あっこちゃん、さすが!
くるくる混ぜて、透明になったところで火をとめます。
笹の上にお菓子を絞りだします
松村:
まずは、鍋の中身をしぼり袋に移し替えます。
耐熱コップなどを使って事前にしぼり袋を広げておくと、やりやすいですよ。
あっこ:
わ!難しい。
松村:
少しずつ、くるくるっと掬いながら入れていく感じで。
続いて軍手を準備してください。
松村:
笹の表と裏に注意をしながら、表のほうにお菓子をしぼります。
あっこ:
笹のうらおもて!気にしたことなかった。間違うとどうなるんですか。
松村:
仕上がった時に、白っぽくなってしまって綺麗じゃないですね。
ちなみに、茎がもりあがったほうが、表です。
すいすいっと、器用にしぼりつづけるあっこちゃん。
もくもくと10本ほど絞ったところで、ちょっと形が乱れてきました。
あっこ:
あかん・・最後、気持ちの乱れでしょうか。師匠
松村:
いやいや、これは葛の温度が冷めてきたからですね(笑)
さあ本番!い草で笹を巻いていきます
松村:
今日はここが一番難しいです。
あっこ:
きましたね・・・山場。
松村:
まずは、笹二枚を少し重ねて手にとって
お菓子を乗せた笹をさらに重ねます。
その三枚を、中の空気を逃すようにしっかりと巻き込んで・・
根元を一度洗濯ばさみでとめたら、葉の先端を三角に折り込みます。
松村:
折り込んだ先端のほうから、くるくると均等な力をかけて
半分までい草をまいていってください。
半分までまいたら逆むきに巻き込んでいくと
作業がしやすいですよ。
最後まで巻き終わったら、一度くるりと結んで、完成です。
あっこ:
これは・・だいぶむずかしい・・・
松村:
ちなみに、笹一枚で簡単に包む方法もあります。
笹を半分に折り込んで、一度結ぶだけ。
簡単ですが、蒸し器でむせないので、日持ちが短く(約2日間)なりますね。
巻いたちまきは、笹の天然の殺菌成分のおかげもあって、7日程度は余裕でもちます。
あっこ:
1週間!すごい!
松村:
昔の人が、お供えものにも使ったお菓子ですからね。
あっこ:
そもそもなんで「ちまき」っていう名前なんですか?
松村:
元々は「茅(ちがや)」で巻いてたから、「ちまき」という説があります。
ぐるぐると巻いてあるのは、龍に横取りされないように。
あっこ:
じゃあ笹の葉でまいてるというこれは、実は・・・
松村:
・・・「さまき」、ですかね。
笹一本の簡易ちまきは、これで完成。
巻いたちまきは、このあと蒸し器で8分ほど蒸しあげて、流水で冷ましたところで完成です。
お待ちかね!いただきますの時間です
さあ恒例の、あっことあんこのティータイム。
今回はお節句にあわせて、庵主が抹茶をご用意しました。
松村:
しっかりと巻けていると、蒸したあとも形がくずれません。
あっこ:
笹の香りがしっかりついて、美味しい!
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