贈り物上手
茜庵の 手しごとカレンダー
庵主の、てしごと。
茜庵のお菓子に添える 掛け紙の絵や筆文字は、創業以来変わらず、庵主が描いています。
実は創業当初は日本画の先生にお願いしようとして、でもふと「自分で描いた絵に自分の文字をのせたほうが、下手でもこの店らしいものになるのではないかな」と考えたのは、もう何十年も前のこと。
ある時、来店した年配男性に「これは自己流の書道を習っていない文字やな、あんたが書いたんか」と言われた庵主。
ギクリ。
でも続けて、「けどな、この店にはよく似合ってるわ」と言われたそう。
「そのことがすごくうれしかったし、ありがたかった」とは、庵主の大切な思い出のひとつ。
絵のモチーフは、徳島城址公園でみた風景や、阿波踊りに月見など、どれも折々の四季を感じるもの。
見る人にほっと一息ついていただければと、一匙の優しい気持ちをこめるのが、庵主のこだわりです。
お菓子には、四季がある。
日本には美しい四季があって、ふるさと徳島にも、風土に育まれた伝統と文化がある
和菓子を通じてそれを後世に伝えていく役割の一端を担えたら・・・茜庵が大切にしている想いの、ひとつです。
コロナ禍においては、茜庵が創業以来 毎年続ける「七夕祭り」も「お餅つき」も、お休みとなりました。
ならば何か他のかたちで、お客さまに何かをお届けできないか
そんな気持ちで生まれた、カレンダーです。
やさしい気持ちの、12ヶ月。
今回 ひとつひとつ書き下ろした、十二ヶ月のカレンダー。
2022年の干支である「寅」からはじまり、やさしいトーンで春がはじまる。
瑞々しく朱夏がひろがって、秋冬はこっくりと。
使いやすいサイズ感。
例えば、こんな使い方。マスキングテープや画鋲をつかって、壁にはるのも愛らしい。
お使いの手帳にもはさみやすい、すっきりとしたサイズ感。
ご家族の行事にもお役立ていただければと、六曜より「大安」「友引」の記載を加えました。
表紙に添えた水引も、茜庵のオリジナル。本や手帳にはさんで、しおりとしてお使いいただけますよ。