四季とくらす
《二十四節気》清明
生命の息吹を感じる季節
茜庵近くの城址公園では、美しい桜吹雪が舞っています。
葉桜は初夏の季語。
花が散って葉桜になってしまったという惜しむ思いと、桜若葉の美しさを愛でる思いが交錯する季節です。
二十四節気の5番目の節気「清明(せいめい)」は、すべてのものが清らかで生き生きしているという意味。
これまで迎えた「啓蟄」や「春分」に比べると馴染みの薄い節気ですが、中国では先祖を祭る中国の伝統的な祭日。
そして、沖縄では本島を中心に「シーミー(清明祭)」と呼ばれる祖先供養のまつりが盛大に行われます。
一族の大きなお墓に親戚が集まり、それぞれ持ち寄った重詰料理や酒、花をお墓にお供えした後、みんなでそのご馳走をいただくのだとか。
まるでピクニックのような”お墓参り”は、親族の親睦の場にもなっているそうです。
日本は広くて地域の文化はとても多様ですね。
生命の息吹を感じながらの散策が気持ちいい季節です。
徳島城址公園も次々とさまざまな花の見頃を迎えます。
日々移りゆく季節を目と舌でお楽しみいただけるお菓子を、
工房ではコツコツ、コツコツ、お支度させていただいております。
《二十四節気》清明(せいめい)
4月5日〜4月19日頃
●七十二候
玄鳥至 (つばめきたる)—4月5日〜4月8日頃
鴻雁北(こうがんかえる)—4月9日〜4月13日頃
虹始見(にじはじめてあらわる)—4月14日〜4月19日頃
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